IHC・ISH試薬 Molecular Diagnostics Division

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  • 甲状腺乳頭癌

保管温度2~8℃

用手法用 ヒストステイナー用 ヒストステイナーAT用

Cytokeratin19(A53-B/A2.26)CK19

■動物種:マウス
■クローン名:A53-B/A2.26
■抗体のクラス/サブクラス:IgG2a, κ
■使用目的:組織・細胞中のヒトケラチン/サイトケラチン19タンパク質の染色。
ホルマリン固定パラフィン包埋切片の免疫染色に使用できる。
研究用としてのみ使用すること。

■資料
リーフレット

スクロールで確認できます→

■抗原賦活の記号
 熱処理:H、酵素処理:P、処理なし:-

体外診/
研究用
コード 品名 包装 価格(円)
(税抜)
抗原
賦活
  電子
添文
使用
説明書
SDS
研究用 418461 抗ケラチン/サイトケラチン19モノクローナル抗体(A53-B/A2.26) 希釈済
50テスト
(6mL)
50,000 H  
研究用 718461 抗ケラチン/サイトケラチン19モノクローナル抗体(A53-B/A2.26)(ヒストステイナー用) 希釈済
60テスト
(12mL)
H  
研究用 AT1846-1 抗ケラチン/サイトケラチン19モノクローナル抗体(A53-B/A2.26)(AT用) 希釈済
50テスト
(6.5mL)
H  

用手法用

ヒストステイナー用

ヒストステイナーAT用

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特異性及び抗原分布

ヒトケラチン/サイトケラチン19タンパク質と特異的に反応する。ケラチンは上皮細胞において中間径フィラメント(IF)を形成するタンパク質で、分子量(MW)によって低分子と高分子に、等電点(pI)によってタイプⅠ(酸性)とタイプⅡ(塩基性~中性)に分類される(1)(2)。ケラチン19はタイプⅠ(酸性)に属する低分子ケラチンで、分子量はケラチンでは最小のMW: 約40kDaである(1)~(4)。正常では、消化管、胆管、呼吸器、尿路系、唾液腺など幅広い組織分布を示し、組織中のほとんどの単層上皮、多列上皮、移行上皮、重層上皮で細胞質に発現がみられるが、重層扁平上皮においては、食道などの非角化重層扁平上皮では特に基底細胞に強く発現がみられ、皮膚の角化重層扁平上皮細胞では発現がみられない(1)(3)~(5)。また、肝細胞、膵腺房細胞などでは発現がみられない(1)(3)~(5)。腫瘍では、膵臓、大腸、食道、胃などの腺癌のほか、乳がん、尿路上皮がん、胆管癌、甲状腺癌の一部などでも発現がみられる(3)(6)。胆管上皮細胞マーカーとして使用されるケラチン19は、胆管癌と肝細胞癌を判別するのに有用であると報告されている(4)(7)(8)。また肝細胞癌ではほとんど発現がみられないが、発現がみられる場合は肝細胞癌の予後予測に役立つと報告されている(3)(4)(7)(9)

文献

(1) Moll R, et al. The catalog of human cytokeratins: patterns of expression in normal epithelia, tumors and cultured cells. Cell. 1982 Nov;31(1):11-24.
(2) Karantza V. Keratins in health and cancer: more than mere epithelial cell markers. Oncogene. 2011 Jan 13;30(2):127-38.
(3) Menz A, et al. Diagnostic and prognostic impact of cytokeratin 19 expression analysis in human tumors: a tissue microarray study of 13,172 tumors. Hum Pathol. 2021 Sep;115:19-36.
(4) Moll R, et al. The human keratins: biology and pathology. Histochem Cell Biol. 2008 Jun;129(6):705-33.
(5) Bártek J, et al. Differential expression of keratin 19 in normal human epithelial tissues revealed by monospecific monoclonal antibodies. Histochem J. 1986 Oct;18(10):565-75.
(6) Liu Z, et al. Significance of CK19, TPO, and HBME-1 expression for diagnosis of papillary thyroid carcinoma. Int J Clin Exp Med. 2015 Mar 15;8(3):4369-74.
(7) Jain R, et al. The use of Cytokeratin 19 (CK19) immunohistochemistry in lesions of the pancreas, gastrointestinal tract, and liver. Appl Immunohistochem Mol Morphol. 2010 Jan;18(1):9-15.
(8) Takahashi Y, et al. Application of Immunohistochemistry in the Pathological Diagnosis of Liver Tumors. Int J Mol Sci. 2021 May 28;22(11):5780.
(9) Zhuo JY, Lu D, Tan WY, Zheng SS, Shen YQ, Xu X. CK19-positive Hepatocellular Carcinoma is a Characteristic Subtype. J Cancer. 2020 Jun 28;11(17):5069-5077.

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