IHC・ISH試薬 Molecular Diagnostics Division
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PAX8(QR016)Paired box 8
■動物種:ウサギ
■クローン名:QR016
■抗体のクラス/サブクラス:ウサギIgG
■使用目的:組織・細胞中の PAX8 タンパクの染色。研究用としてのみ使用すること。
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特異性及び抗原分布
ヒトPAX8(paired box 8)タンパクのN末端と特異的に反応する。PAX8は、PAX遺伝子ファミリーに属する転写因子で、腎臓の器官形成および甲状腺やミュラー管の発達において重要な機能をもつ(1)(2)。正常では、腎臓、甲状腺、子宮内膜、卵管などの細胞の核に反応がみられる(2)(3)。腫瘍では、腎細胞癌、甲状腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌などに反応がみられる(2)(3)(4)。肺腺癌、乳癌、胃癌、大腸癌などでは反応がみられない(2)(3)。PAX8の発現を確認することは、腎臓、甲状腺、ミュラー管などから発生する原発性および転移性腫瘍の判別に有用である(3)。
注) PAX8が発現している細胞では、核の他に細胞質にも弱~中程度の染色がみられることがある。
文献
(1) Moretti L et al. N-terminal PAX8 polyclonal antibody shows cross-reactivity with N-terminal region of PAX5 and is responsible for reports of PAX8 positivity in malignant lymphomas. Mod Pathol. 2012 Feb;25(2):231-6.
(2) Tacha D et al. Expression of PAX8 in normal and neoplastic tissues: a comprehensive immunohistochemical study. Appl Immunohistochem Mol Morphol. 2011 Jul;19(4):293-9.
(3) Laury AR et al. A comprehensive analysis of PAX8 expression in human epithelial tumors. Am J Surg Pathol. 2011 Jun;35(6):816-26.
(4) Tacha D et al. PAX8 mouse monoclonal antibody [BC12] recognizes a restricted epitope and is highly sensitive in renal cell and ovarian cancers but does not cross-react with b cells and tumors of pancreatic origin. Appl Immunohistochem Mol Morphol. 2013 Jan;21(1):59-63.
食道