IHC・ISH試薬 Molecular Diagnostics Division
保管温度2~8℃
用手法用 ヒストステイナー用 ヒストステイナーAT用
NKX3.1Homeobox protein Nkx-3.1
■動物種:ウサギ
■クローン名:EP356
■抗体のクラス/サブクラス:ウサギ IgG
■使用目的:組織・細胞中の NKX3.1 の染色。研究用としてのみ使用すること。
スクロールで確認できます→
用手法用
ヒストステイナー用
ヒストステイナーAT用
※弊社へお問い合わせください
特異性及び抗原分布
ヒトNKX3.1と特異的に反応する。NKX3.1は、8番染色体短腕21.1領域上にある遺伝子NKX3.1にコードされている核内に存在するアンドロゲン調節ホメオドメインタンパク質であり、前立腺における形態形成や腫瘍抑制機能を有している(1)(2)(3)(5)。正常では、前立腺上皮細胞に反応がみられる。また、精細管内のセルトリ細胞または精原細胞などにおいて弱い反応がみられる場合がある(7)。腫瘍では、前立腺上皮由来の腫瘍細胞に反応がみられる(5)(7)(8)。前立腺上皮細胞において特異性が高いことから、前立腺上皮由来の腫瘍のマーカーとして有用である。前立腺癌と尿路上皮癌との判別や、原発不明癌における原発巣の特定にも役立つ(4)(7)。また、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen(PSA))や前立腺酸性ホスファターゼ (Prostatic Acid Phosphatase(PSAP))の発現の有無と同時に検出することは、前立腺上皮由来の腫瘍の判別の信頼性を高める上で非常に有用である(4)(7)。
注)唾液腺上皮や 肺気管支粘液腺、乳腺小葉癌に染色がみられる場合がある。なおNKX3.1が発現している細胞では、核の他に細胞質に弱~中程度の染色がみられる場合がある。
文献
(1) Bieberich CJ, et al. J Biol Chem. 13;271(50):31779-31782. 1996
(2) H. James Voeller, et al. CANCER RESEARCH 57:4455-4459. 1997
(3) Bhatia-Gaur R., et al Genes Dev. 15;13(8):966–977.1999
(4) Chuang AY, et al. Am J Surg Pathol. 31(8):1246-1255. 2007
(5) Abate-Shen C., et al. Differentiation. Jul;76(6):717-727. 2008
(6) Bowen C., et al. Cancer Res. 15;70(8):3089-3097. 2010
(7) Gurel B., et al. Am J Surg Pathol. 34(8):1097-1105. 2010
(8) Asch-Kendrick RJ, et al. J Clin Pathol. 67(9): 768–771. 2014
食道