IHC・ISH試薬 Molecular Diagnostics Division
保管温度2~8℃
用手法用 ヒストステイナー用 ヒストステイナーAT用
Cytokeratin5/6CK5/6
■動物種:マウス
■ クローン名:D5/16 B4
■抗体のクラス/サブクラス:IgG1
■使用目的:組織・細胞中のケラチン/サイトケラチン5/6抗原の染色。研究用としてのみ使用すること。
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特異性及び抗原分布
ヒト組織中のタイプⅡ(塩基性)に属するヒトケラチン5(58kDa)およびヒトケラチン6(56kDa)と特異的に反応する。ケラチンは、分子量(MW)によって低分子/高分子に、等電点(pI)によって、タイプⅠ(酸性)、タイプⅡ(塩基性~中性)に分類される細胞質タンパク質である。ヒトケラチン5は、中皮細胞、重層上皮細胞、移行上皮細胞などで発現しており、中皮以外の単層上皮細胞、腺上皮細胞やほとんどの非上皮細胞で発現していない。また、ヒトケラチン6は、増殖期の扁平上皮細胞で発現している。腫瘍では、悪性中皮腫※,(2)、扁平上皮癌に反応がみられ、腺癌とは反応しないことから、上皮型悪性中皮腫と肺腺癌(3)(4)(6)、低分化型扁平上皮癌と腺癌(肺、乳腺、大腸、前立腺、転移性他)(7)(10)(11)のように形態による判別が困難な場合に有用な指標となる。また、乳腺腫瘍(5)(9)(12)や前立腺腫瘍(8)では、悪性度合の指標としても有用である。
※:上皮型や腺房様に分化した中皮腫では陽性率が高いが、肉腫型や混合型などでは陰性や弱陽性となることがある。
文献
(1) Roland M., et al:Cell 31:11-24, 1982
(2) Clover J., et al:Histopathology 31:140-143, 1997
(3) Ordóñez NG.:Am J Surg Pathol. 22:1203-1214, 1998
(4) Ordóñez NG.:Am J Surg Pathol. 22:1215-1221, 1998
(5) Otterbach F., et al:Histopathology 3793:232-240, 2000
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(7) Chu PG., et al:Mod Pathol. 15:6-10, 2002
(8) Abarahams NA., et al:Am J Clin Pathol. 120:368-376, 2003
(9) Lacroix-Triki M., et al:Virchows Arch. 442:548-554, 2003
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(11) Lin L., et al:J Cutan Pathol. 30:114-117, 2003
(12) Joseph T.R., et al:Hum Pathol. 37:787-793, 2006
食道