IHC・ISH試薬 Molecular Diagnostics Division
保管温度2~8℃
用手法用 ヒストステイナー用
c-MycMYC
■動物種:ウサギ
■ クローン名:EP121
■抗体のクラス/サブクラス:ウサギIgG
■使用目的:組織・細胞中のc-Myc タンパク質の染色。研究用としてのみ使用すること。
■資料
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特異性及び抗原分布
ヒトc-Mycタンパク質と特異的に反応する。c-Mycは染色体8q24に位置する癌原遺伝子にコードされる転写因子であり、増殖、成長、アポトーシスを含む多様な細胞機能を調節する(2)(7)。正常では、結腸陰窩(6)、扁桃(胚中心などの一部)(5)(6)などに反応がみられる。腫瘍では、成熟B細胞腫瘍であるバーキットリンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(5)(7)、大腸癌(6)、乳癌の基底細胞様サブタイプ(4)など様々な腫瘍で反応がみられる(2)。正常前立腺においては陰性または低発現であり(3)、前立腺上皮内腫瘍(Prostatic intraepithelial neoplasia;PIN)や前立腺癌では過剰発現している(1)(2)(3)。基底細胞に特異的なケラチン、p63、αメチルアシルCoAラセマーゼ(AMACR/P504S)などのマーカーと同時に検出することは、前立腺癌の判別の信頼性の向上に有用であると考えられている(2)。
注)c-Mycが発現している細胞では、核の他に、細胞質に弱い染色がみられる場合がある。
文献
(1) Yang G, et al:Cancer 103(6):1186-1194, 2005
(2) Gurel B, et al:Mod Pathol 21(9):1156-1167, 2008
(3) Cheryl M. Koh, et al:Genes & Cancer 1(6):617-628, 2010
(4) Jinhua Xu, et al:Genes & Cancer 1(6):629-640, 2010
(5) Matthew J. Oberley, et al:Histopathology 63(4):499-508, 2013
(6) Baker A-M, et al:Histopathology 69(2):222-229, 2016
(7) Nguyen L, et al:Genes(Basel) 8(4):116, 2017
食道