M31G7IgG1免疫組織化学染色試薬ヒストファインME29IgG2a大腸癌:腫瘍細胞の細胞膜および細胞質に陽性反応を示す。 プロテアーゼ処理(+)癌のリンパ節転移:低分化癌では細胞質に一致した陽性反応を示すこともある。本例は原発の低分化型腺癌。品名 / 略称等特異性および抗原分布:170kDaのヒト上皮増殖因子受容体(EGFR: Epidermal Growth Factor Receptor、HER1、c- B-1)と反応する。変異型 EGFRの1つであるⅢ型EGFR(145kDa)とも反応する。EGFRと高い相同性を有するc- B-2(HER2/ )タンパク質とは反応しない。 EGFRタンパクは、リガンドが結合する細胞外領域、膜貫通領域、チロシンキナーゼ活性を持つ細胞内領域から構成される膜貫通型糖タンパク質であり、上皮増殖因子(EGF: Epidermal Growth Factor)と結合することにより、細胞の分化、発達、増殖、維持を調節する重要な機能をもつ。正常組織では皮膚、食道、腎臓、精巣、胎盤及び前立腺などの多くの上皮細胞、特に扁平上皮細胞や重層上皮の基底層に発現がみられる。腫瘍では、大腸癌、子宮内膜癌、肺の扁平上皮癌、肺腺癌、肺の神経内分泌腫瘍、多形性膠芽腫脳腫瘍、頭頸部癌など、多くの悪性腫瘍に発現がみられる。発現は細胞膜と細胞質にみられ、顆粒状にみられる場合もある。悪性腫瘍においてEGFR蛋白の過剰発現は、予後不良であるとの報告がある。このため、EGFR蛋白の発現を確認することは重要である。本品は、腫瘍細胞中の EGFR 蛋白発現の有無を同定するのに役立つ。注)組織により、筋上皮細胞や粘膜筋板に染色(弱から中程度の強度)がみられる場合がある。備考:組織、細胞中のEGFR(上皮増殖因子受容体)タンパクの検出(悪性腫瘍の診断補助)パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン プロテアーゼ溶液で処理することで、良好な染色結果が得られる。特異性および抗原分布:ヒト組織中の正常上皮の上皮膜抗原(EMA)ならびに癌、中皮腫瘍、滑膜および類上皮肉腫の大部分と反応する。しかし、悪性リンパ腫、メラノーマ、軟部腫瘍とは大部分反応しない。備考:組織、細胞中のヒトEMAの染色。移行上皮や扁平上皮を含む上皮由来の腫瘍細胞の同定に有用である。価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。 本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス R:ウサギMW:マイクロウェーブ AC:オートクレーブ T:トリプシン Pro:プロテアーゼ動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード423701希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 erb2−8℃erbneu2−8℃貯法処理方法Pro下記キットの構成試薬としてご使用いただけます。販売名ヒストファイン シンプルステインMAX-PO(MULTI)下記キットの構成試薬としてご使用いただけます。販売名ヒストファイン SAB-PO(M)キット製造販売承認/認証番号21300AMZ00321000製造販売承認/認証番号20300AMZ00769000体外診体外診42202195抗EGFRモノクローナル抗体(31G7)Anti-Epidermal Growth Factor Receptor(EGFR)Monoclonal Antibody(31G7)抗上皮膜抗原モノクローナル抗体Anti-Epithelial Membrane Antigen (EMA)Monoclonal Antibody
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