ニチレイ 製品カタログ
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免疫組織化学染色試薬ヒストファイン■切片および標本の準備[パラフィン包埋切片]切片を4μmに薄切し、poly-L-lysineまたはシラン等の切片用接着剤をコーティングしたスライドに付着させてください。37℃の乾燥器内で24時間乾燥させてください。注):薄切後9週間以上経過した組織切片を用いて染色した場合、切片中の抗原が劣化して、偽陰性の染色結果を示す   可能性があります。薄切後9週間以内に使用してください。[検体標本スライドの準備]検体標本スライドとして1検体あたり、2枚準備してください。1枚は、試薬対照スライドとして、第一抗体のかわりに陰性コントロール(マウスIgG)を使用して染色操作を行ってください。[検体対照スライドの準備]ALKコントロールスライド[ホルマリン固定パラフィン包埋細胞株(セルブロック)2種類(NCI-H2228及びSK-BR-3)を貼付したスライド]を検体対照スライドとして用いるか、あるいはALK融合タンパクの陽性対照スライド(スコア3相当)とALK融合タンパクの陰性対照スライド(スコア0相当)を準備してください。・陽性対照スライド(スコア3相当)検体標本スライドと同様の方法で作製され、あらかじめALK融合タンパクの発現を確認している組織、細胞スライドを準備してください。・陰性対照スライド(スコア0相当)検体標本スライドと同様の方法で作製され、あらかじめALK融合タンパクの発現がないことを確認している組織、細胞スライドを準備してください。固定後、水洗い、エタノールにて脱水、キシレンに浸して脱アルコール後、パラフィン浸透をしてパラフィン包埋ブロックを作製してください。固定液10%(緩衝)ホルマリン20%ホルマリン【操作上の注意】1.高濃度の固定液にさらしたり、長時間の固定を行ったりすると、組織崩壊や抗原変性を生じさせることがあるので、指定された固定液を使用してください。包埋の際には使用するパラフィンの融解温度を大きく超えないように注意してください。2.固定時間6−48時間67染色に適した検体■検体の準備検体には非小細胞肺癌を含む組織を用いて、ホルマリン固定パラフィン包埋(Formalin-FixedParaff in-Embedded: FFPE)したブロックを使用してください。非小細胞肺癌患者から採取した非小細胞肺癌を含む小さな組織(約1cm×1cm×0.5cm)は、採取後すぐに固定してください。すぐに固定できない場合は生理食塩水で湿らせたガーゼで包んで冷蔵庫等で保管し、24時間以内に、下表に従い、固定を行ってください。

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