ニチレイ 製品カタログ
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免疫組織化学染色試薬ヒストファインP32をご覧ください。使用する組織の種類(ヒト組織、マウス組織、ラット組織)、発色させる酵素の種類(ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ)、組み合わせる第一抗体の種類(マウス・ウサギ第一抗体両用、マウス第一抗体、ウサギ第一抗体、ヤギ第一抗体、ラット第一抗体)の順にご選択いただきますと、最適な製品をご確認いただけます。※第一抗体の種類は、第一抗体を作製した免疫動物種をご確認ください。陰性コントロールには、第一抗体の希釈倍率に合わせて調製した正常動物血清や第一抗体の濃度に合わせて調製した正常免疫グロブリンやアイソタイプコントロールの他、第一抗体希釈液やPBSなどが使用されています。陰性コントロールの染色はできる限り連続切片を用い、第一抗体の染色と同時に行ってください。※非特異反応の有無を確認するため、陰性コントロールの染色を行っていただくことを推奨しております。参考「免疫染色玉手箱」ヒストファイン 第一抗体は、ヒト組織用です。そのため、動物組織での反応性を確認しておりません。参考情報として、ヒストファイン 第一抗体交差反応の参考表(マウス、ラット組織)をP166に、ヒストファイン 第一抗体交差反応の参考表(その他動物組織)をP167にまとめております。詳細は各項をご参照ください。総論 免疫染色における positiveおよびnegative controlの意義50■ 製品の選び方を教えてください。■ ヒト組織用のシンプルステイン(P80)とストレプトアビジン-ビオチン(SAB)(P81)の違いを  教えてください。▼ 構成および操作手順の違い・シンプルステインは、酵素標識第二抗体の1種類の試薬で構成されています。酵素標識第二抗体はアミノ酸ポリマーに酵素とFabʻにした第二抗体を結合させたポリマー試薬です。 第一抗体⇒酵素標識第二抗体⇒発色基質の順に反応させます。・ストレプトアビジン-ビオチン(SAB)は、ブロッキング試薬、第二抗体(ビオチン標識第二抗体)、酵素試薬(酵素標識ストレプトアビジン)の3種類の試薬で構成されています。 ブロッキング試薬⇒第一抗体⇒第二抗体⇒酵素試薬⇒発色基質の順に反応させます。▼ ブロッキング処理の違い・シンプルステインは、Fab'化してFc部分を取り除いた第二抗体を使用することで、組織中のFcレセプターと反応せずバックグラウンド染色が生じにくい製品となっており、正常血清等によるブロッキング処理は不要です。・SABは、第二抗体にWhole IgGが使用されておりFc部分が存在します。Fcレセプターによるバックグラウンド染色を防ぐなどの目的で、キットの構成品であるブロッキング試薬を用いてブロッキング処理を実施ください。▼ 内因性ビオチンの影響の違い・シンプルステインは、アビジン・ビオチン系を利用した免疫組織化学染色試薬ではないため、内因性ビオチンの影響を受けません。・SABは、内因性ビオチンの影響を受けます。検体に、内因性ビオチン活性が残存する新鮮凍結切片や熱による賦活化処理で内因性ビオチン活性が復活したホルマリン固定パラフィン包埋切片を用いる場合や、内因性ビオチンを多く含む組織を用いる場合には、第一抗体反応前に、内因性アビジン・ビオチンブロッキングキット(P91 コード: 415041)を用いたブロッキング処理を追加してください。 ※内因性ビオチンによるバックグラウンド染色は、陰性コントロールにてご確認いただけます。■ 陰性コントロールにはどのような試薬を用いればよいですか。■ ヒストファイン 第一抗体は動物組織にも使用できますか。よくあるご質問

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