免疫組織化学染色試薬ヒストファイン◆目的:3種類の抗原検出により組織内の3種類の細胞分布を観察する。◆材料:ヒト反応性リンパ節CD8 : CD8陽性細胞の細胞膜がBCIP/NBT発色で青色に染色されている。CD4 : CD4陽性細胞の細胞膜がニューフクシン発色で赤〜桃色に染色されている。CD20 cy : 主に胚中心に存在するCD20 cy陽性細胞(B細胞)の細胞膜がDAB発色で茶褐色に染色されている。使用抗体《1回目の抗原検出》 【BCIP/NBT発色(青色)】 ・ CD 8 ・ 抗原賦活化処理 :1mM EDTA緩衝液(pH 8.0)、 95℃、 40分《2回目の抗原検出》 【ニューフクシン発色(赤〜桃色)】 ・ CD 4 ・ 抗原賦活化処理 :1mM EDTA緩衝液(pH 8.0)、 95℃、 40分《3回目の抗原検出》 【DAB発色(茶褐色)】 ・ CD 20 cy ・ 抗原賦活化処理 :10mMクエン酸緩衝液(pH 6.0)、 95℃、 40分◆目的:同一細胞内において3種類の抗原分布を観察する。◆材料:子宮頸部扁平上皮癌β-catenin : 細胞膜に存在するβ-cateninがBCIP/NBT発色にて青色に染色されている。Cytokeratin(AE1/AE3): 細胞内の細胞骨格タンパクであるCytokeratinがニューフクシン発色にて赤〜桃色に染色されている。Ki-67抗原 : 増殖細胞核内のKi-67抗原がDAB発色にて茶褐色に染色されている。使用抗体《1回目の抗原検出》 【BCIP/NBT発色(青色)】 ・β-catenin ・抗原賦活化処理 :1mM EDTA緩衝液(pH 8.0)、 95℃、 40分《2回目の抗原検出》 【ニューフクシン発色(赤〜桃色)】 ・Cytokeratin(AE1/AE3) ・抗原賦活化処理 :10mMクエン酸緩衝液(pH 6.0)、 95℃、 40分《3回目の抗原検出》 【DAB発色(茶褐色)】 ・Ki-67抗原 ・抗原賦活化処理 :10mMクエン酸緩衝液(pH 6.0)、 95℃、 40分池田勝秀, 鈴木孝夫 他. 高感度間接法を用いた酵素抗体法三重染色, 医学検査. 2003;52(7):944-949.48◆参考文献染色例 1染色例 2染色例
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