免疫組織化学染色試薬ヒストファインMD2-40IgG1特異性および抗原分布:ヒトPAX8(paired box 8)タンパクのN末端と特異的に反応する。PAX8は、PAX遺伝子ファミリーに属する転写因子で、腎臓の器官形成および甲状腺やミュラー管の発達において重要な機能をもつ。正常では、腎臓、甲状腺、子宮内膜、卵管などの細胞の核に反応がみられる。腫瘍では、腎細胞癌、甲状腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌などに反応がみられる。肺腺癌、乳癌、胃癌、大腸癌などでは反応がみられない。PAX8の発現を確認することは、腎臓、甲状腺、ミュラー管などから発生する原発性および転移性腫瘍の判別に有用である。注) PAX8が発現している細胞では、核の他に細胞質にも弱〜中程度の染色がみられることがある。備考:組織、細胞中のPAX8タンパクの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P44-45特異性および抗原分布:O型シアロ糖タンパク質と特異的に反応する。O型シアロ糖タンパク質はヒトリンパ管内皮、胎児精巣、精巣生殖細胞由来の腫瘍中に存在する分子量40kDaの糖タンパク質である。正常組織ではリンパ管内皮に強い染色がみられるが、血管内皮にはみられない。腫瘍では精巣性胚細胞腫瘍、リンパ管腫、カポジ肉腫、神経鞘腫、平滑筋肉腫、血管肉腫の一部、悪性中皮腫などに染色がみられる。リンパ管浸潤や増殖などが関与している腫瘍組織中のリンパ管の同定に役立つ。備考:組織、細胞中のヒトリンパ管内皮の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたマイクロウェーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P40-41品名 / 略称等腎細胞癌:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、細胞質に染色がみられる。pH9 温浴処理(+) 十二指腸上皮:リンパ管内皮細胞に一致して陽性反応を示す。 pH6 MW処理(+)価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。 本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス R:ウサギMW:マイクロウェーブ AC:オートクレーブ T:トリプシン Pro:プロテアーゼ甲状腺癌:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、細胞質に染色がみられる。pH9 温浴処理(+) 動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード418391QR016ウサギIgG413451R希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 卵巣癌:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、細胞質に染色がみられる。pH9 温浴処理(+) 2−8℃2−8℃貯法処理方法温浴MW研究用としてのみ使用すること151抗PAX8ウサギモノクローナル抗体(QR016)Anti Paired box 8(PAX8) rabbit monoclonal antibody(QR016)D2-40モノクローナル抗体Anti-PodoplaninMonoclonal Antibody
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