ニチレイ 製品カタログ
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MJC8IgG2a免疫組織化学染色試薬ヒストファインMBC28IgG1特異性および抗原分布:ヒトp16INK4aタンパク質と特異的に反応する。p16INK4aタンパク質は、9番染色体短腕(9p21)上の    (Cyclin Dependent Kinase Inhibitor 2A)遺伝子によりコードされる。CDK阻害因子のINK4ファミリーに属し、細胞周期CDKN2Aの進行を調節するがん抑制タンパク質である。正常では、増殖期子宮内膜、乳管上皮、扁桃の陰窩上皮のほか、膵臓のランゲルハンス島、下垂体前葉などの一部の内分泌器官に反応がみられ、主に細胞の核に反応がみられるが、p16INK4aを発現する細胞の多くは細胞質にも反応がみられる。腫瘍では、高リスク型HPV(Human Papilloma Virus)感染に関連した子宮頸癌や中咽頭扁平上皮癌でp16INK4aの過剰発現がみられることがある。また、尿路上皮癌や大腸癌でも発現がみられることがある。p16INK4aの免疫組織化学染色は、子宮頸部の扁平上皮内病変(SIL※)/子宮頸部上皮内腫瘍(CIN※※)の組織学的分類の補助や前癌病変と未熟扁平上皮化生、萎縮、反応性/炎症性病変などとの判別において有用である。注1:p16INK4aを発現している細胞では、核の他に細胞質にも弱〜強程度の染色がみられることがある。注2:腫瘍内および腫瘍に隣接する反応性の線維芽細胞および内皮細胞等に発現がみられることがある。※SIL:Squamous intraepithelial lesions ※※CIN:Cervical intraepithelial neoplasia備考:組織・細胞中のヒトp16INK4aタンパク質の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。特異性および抗原分布:ヒト組織中のヒトp63遺伝子産物にはTAp63とp40(deltaNp63)の2つのアイソフォームが存在し、そのうちp40(deltaNp63)と特異的に反応する。正常組織では、扁平上皮細胞、乳腺の筋上皮細胞、膀胱の移行上皮細胞、前立腺の基底細胞、胎盤の栄養膜細胞などの核に反応がみられる。腫瘍組織では、食道、肺、口腔、頭頸部等の扁平上皮癌、尿路上皮癌に反応がみられる。扁平上皮癌の代表的なマーカーであるp63よりもp40は特異性が高いという報告がある。腺癌と扁平上皮癌を識別する際、扁平上皮癌のマーカーとして非常に有用である。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P42-43品名 / 略称等扁平上皮癌(肺):腫瘍細胞の核に一致して陽性反応がみられる。 pH9 AC処理(+)動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラス子宮頸癌:腫瘍細胞の核および細胞質に強い陽性反応がみられる。 pH9 温浴処理(+) 咽頭癌:腫瘍細胞の核および細胞質に強い陽性反応がみられる。 pH9 温浴処理(+) 参照→P44-45希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理処理方法方法温浴AC418171コード418351研究用としてのみ使用すること148抗p16INK4aモノクローナル抗体(JC8)Anti-p16INK4aMonoclonal Antibody(JC8) 抗p40遺伝子産物モノクローナル抗体(BC28)Anti-human p40 gene productMonoclonal Antibody (BC28)

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