免疫組織化学染色試薬ヒストファイン特異性および抗原分布:ヒトNKX3.1と特異的に反応する。NKX3.1は、8番染色体短腕21.1領域上にある遺伝子 にコードされている核内に存在するアンドロゲン調節ホメオドメインタンパク質であり、前立腺における形態形成や腫瘍抑制機能を有している。正常では、前立腺上皮細胞に反応がみられる。また、精細管内のセルトリ細胞または精原細胞などにおいて弱い反応がみられる場合がある。腫瘍では、前立腺上皮由来の腫瘍細胞に反応がみられる。前立腺上皮細胞において特異性が高いことから、前立腺上皮由来の腫瘍のマーカーとして有用である。前立腺癌と尿路上皮癌との判別や、原発不明癌における原発巣の特定にも役立つ。また、前立腺特異抗原(Prostate Specif ic Antigen(PSA))や前立腺酸性ホスファターゼ(Prostatic Acid Phosphatase(PSAP))の発現の有無と同時に検出することは、前立腺上皮由来の腫瘍の判別の信頼性を高める上で非常に有用である。注)唾液腺上皮や肺気管支粘液腺、乳腺小葉癌に染色がみられる場合がある。なおNKX3.1が発現している細胞では、核の他に細胞質に弱〜中程度の染色がみられる場合がある。備考:組織・細胞中のNKX3.1の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。 本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス R:ウサギMW:マイクロウェーブ AC:オートクレーブ T:トリプシン Pro:プロテアーゼ前立腺癌:腫瘍細胞の核に一致して陽性反応がみられる。また陽性反応を示す細胞の細胞質も弱く反応がみられる。 pH9 AC処理(+) 正常前立腺:前立腺の腺上皮の核に一致して陽性反応がみられる。また陽性反応を示す細胞の細胞質も弱く反応がみられる。pH9 AC処理(+) 動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード418281EP356ウサギIgGR参照→P42-43希釈済抗体6mL包装 2−8℃NKX3.1貯法処理方法AC研究用としてのみ使用すること147抗NKX3.1ウサギモノクローナル抗体(EP356)Anti-NKX3.1 rabbitMonoclonal Antibody(EP356)
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