M2F11IgG1κ免疫組織化学染色試薬ヒストファインMN1NKIgG1特異性および抗原分布:ヒトニューロフィラメント(NF)の70kDaおよび200kDaのタンパク質と反応する。ビメンチン、デスミン、ケラチンおよびグリア線維性酸性プロテインとは反応しない。NFは、脳や他の組織のニューロン、副腎髄質および神経節細胞に存在する。また、パラガングリオーマ、副腎および異所性の褐色細胞腫にも認められる。備考:組織、細胞中のヒトNFの染色。神経組織、神経内分泌組織および内分泌組織に由来する腫瘍の判別に有用である。特異性および抗原分布:ヒトOct-3/4(Octamer-binding protein 3/4)タンパク質と特異的に反応する。Oct-3/4 (別名:Oct-3、Oct4、POU5F1)は染色体6p21.3上の 遺伝子にコードされる18kDaのPOUドメイン転写因子で、胚性幹細胞及び初期胚細胞の自己複製と多能性の維持に関与している。正常では、胚から胎児の生殖細胞系列の細胞の核に反応がみられるが、それらの細胞の分化に伴い発現量は低下し、成人の生殖細胞では反応がみられない。腫瘍では、性腺芽腫や胚細胞腫瘍の一部で反応がみられる。胚細胞腫瘍においては、GCNIS、セミノーマ/未分化胚細胞腫(ディスジャーミノーマ)/胚細胞腫(ジャーミノーマ)、胎児性癌で反応がみられるが、卵黄嚢腫瘍、絨毛癌などでは反応がみられないため、胚細胞腫瘍の組織型分類に有用である。注)Oct-3/4が発現している細胞では、核の他に細胞質にも染色がみられることがある。※GCNIS:Germ cell neoplasia 備考:組織・細胞中のOct-3/4タンパク質の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等未分化胚細胞腫:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、 細胞質にも反応がみられる。pH9 温浴処理(+) POU5F1in situ参照→P44-45動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラス神経節:神経細胞の細胞質ならびに軸索に茶褐色の陽性反応を示す。コード希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃温浴処理処理方法方法貯法412551418451研究用としてのみ使用すること146抗ニューロフィラメントモノクローナル抗体Anti-Neurof ilamentMonoclonal Antibody抗ニューロン特異エノラーゼポリクローナル抗体Anti-Neuron Specif ic Enolase(NSE)Polyclonal Antibody体外診断用医薬品 P100を参照 抗Oct-3/4モノクローナル抗体(N1NK)Anti-Oct-3/4(Octamer-binding protein 3/4)Monoclonal Antibody(N1NK)
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