ニチレイ 製品カタログ
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MIP64IgG2b免疫組織化学染色試薬ヒストファイン特異性および抗原分布:ヒトNapsin A(単鎖タンパク質、38kDa)と特異的に反応する。Napsin はペプシン様アスパラギン酸プロテアーゼとして知られており、Napsin AとNapsin Bが存在する。正常組織では、肺のⅡ型肺胞上皮細胞や肺胞マクロファージ、腎臓の尿細管で染色がみられる。発現量は少ないが脾臓でも染色がみられる。腫瘍組織では、肺の非小細胞癌である肺腺癌(91%、85%、84%、83%)で高率に反応がみられ、低率ではあるが、大細胞癌(18%、33%)でも反応がみられる。また、腎細胞癌では、乳頭癌(79%)、明細胞癌(34%)に反応がみられる。肺の小細胞癌や、非小細胞癌である扁平上皮癌、カルチノイド、中皮腫では発現がみられない。Napsin Aは肺原発腺癌における特異性が非常に高いことから、TTF-1(有用な肺癌のマーカー)とともに検出することは、肺原発腺癌を他臓器由来の転移性癌と区別し、肺腺癌の判別の信頼性を高めるうえで非常に有用である。Napsin Aは、細胞質に顆粒性パターンの染色を示す。備考:組織・細胞中のヒトNapsin Aの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。   本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス  R:ウサギMW:マイクロウェーブ   AC:オートクレーブ    T:トリプシン     Pro:プロテアーゼ肺腺癌:腫瘍細胞の細胞質に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード418251R希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃販売中止貯法処理方法AC418061研究用としてのみ使用すること145抗Napsin Aモノクローナル抗体(IP64)Anti-Napsin AMonoclonal Antibody (IP64)抗Napsin Aポリクローナル抗体Anti-Napsin APolyclonal Antibody

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