ニチレイ 製品カタログ
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免疫組織化学染色試薬ヒストファインMM特異性および抗原分布:ヒトLY6K (Lymphocyte antigen 6 complex, locus K)と特異的に反応する。LY6Kは保存部位に10個のシステイン残基を有し、低分子量のGPIアンカー型タンパク質と高い相同性を有するLY6ファミリーに属しており、腫瘍の細胞増殖に重要な役割をしていると考えられている。染色は細胞質と細胞膜にみられる。腫瘍では、肺がん、食道がん他多くの腫瘍において反応がみられる。特に、肺がん:腺癌86.2%(219/254)、扁平上皮癌92.0%(103/112)、大細胞癌85.7%(24/28)、食道がん95.1%(252/265)では高い陽性率が報告されている。これら腫瘍において生存率等の予後因子としての有用性が示唆されている。※正常では、胃、小腸、腎臓、胎盤、骨格筋等に反応がみられることがThe Human Protein Atlas(7): TISSUE ATLAS(LY6K)に報告されている。備考:組織・細胞中のヒトLY6Kの染色。未希釈抗体の至適希釈率・免疫組織化学染色法・・・1:25−100パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P44-45特異性および抗原分布:ヒトMART-1/Melan-A抗原と特異的に反応する。ヒトMART-1/Melan-A抗原は細胞障害性T細胞により認識される分子量18−22kDaのメラノサイト特異的な膜貫通型タンパクである。正常では、皮膚のメラノサイト、網膜や母斑細胞、腫瘍では悪性黒色腫(約80%)や血管筋脂肪腫に発現が見られる。近年、悪性黒色腫の免疫療法の標的候補としても注目されている。備考:組織、細胞中のヒトMART-1/Melan-A抗原の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等肺腺癌:腫瘍細胞の細胞膜と細胞質に一致して陽性反応を示す。 pH9 温浴処理(+)参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラス悪性黒色腫:真皮内に深く浸潤した悪性黒色腫の腫瘍細胞の細胞質に陽性反応を示す。pH6 AC処理(+)シンプルステインAP(M)、ニューフクシン基質キット悪性黒色腫:表皮内に広がる悪性黒色腫の腫瘍細胞の細胞質に陽性反応を示す。pH6 AC処理(+)シンプルステインAP(M)、ニューフクシン基質キットTA1975-146IgG1κ未希釈抗体0.1mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理処理方法方法温浴AC413381M2-7C10IgG2bコード418161研究用としてのみ使用すること140抗LY6Kモノクローナル抗体Anti Lymphocyte antigen 6 complex, locus K (LY6K) monoclonal antibody抗MART-1/Melan-Aモノクローナル抗体Anti-MART-1/Melan-AMonoclonal Antibody

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