免疫組織化学染色試薬ヒストファインMIgG1AE1,AE3IgG1κD5/16 B4特異性および抗原分布:ヒト組織中のタイプⅡ(塩基性)に属するヒトケラチン5(58kDa)およびヒトケラチン6(56kDa)と特異的に反応する。ケラチンは、分子量(MW)によって低分子/高分子に、等電点(pI)によって、タイプⅠ(酸性)、タイプⅡ(塩基性〜中性)に分類される細胞質タンパク質である。ヒトケラチン5は、中皮細胞、重層上皮細胞、移行上皮細胞などで発現しており、中皮以外の単層上皮細胞、腺上皮細胞やほとんどの非上皮細胞で発現していない。また、ヒトケラチン6は、増殖期の扁平上皮細胞で発現している。腫瘍では、悪性中皮腫※、扁平上皮癌に反応がみられ、腺癌とは反応しないことから、上皮型悪性中皮腫と肺腺癌、低分化型扁平上皮癌と腺癌(肺、乳腺、大腸、前立腺、転移性他)のように形態による判別が困難な場合に有用な指標となる。また、乳腺腫瘍や前立腺腫瘍では、悪性度合の指標としても有用である。※:上皮型や腺房様に分化した中皮腫では陽性率が高いが、肉腫型や混合型などでは陰性や弱陽性となることがある。備考:組織、細胞中のケラチン/サイトケラチン5/6抗原の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等食道:粘膜上皮(扁平上皮細胞)と食道腺の細胞質に陽性反応がみられる。 pH9 AC処理(+)中皮腫:腫瘍細胞の細胞質に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスMコード希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃処理処理方法方法AC貯法AC412811418081研究用としてのみ使用すること136抗ケラチン/サイトケラチンモノクローナル抗体(AE1, AE3)Anti-Keratin/Cytokeratin(AE1, AE3)Monoclonal Antibody特異性および抗原分布:酸性ケラチン(ケラチン10(56.5kDa)、14(50kDa)、15(50kDa)、16(48kDa)、19(40kDa))およびすべての塩基性ケラチン(ケラチン1-8)と反応する。ビメンチン、デスミン、グリア線維性酸性プロテイン(GFAP)およびニューロフィラメントなどの他のフィラメントとは交差反応しない。備考:組織、細胞中のヒトケラチン/サイトケラチンの染色。上皮性の腫瘍と非上皮性の腫瘍の免疫組織化学的判別に使用でき、特に、上皮由来の転移性悪性腫瘍の同定に有用である。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P42-43抗ケラチン/サイトケラチンポリクローナル抗体Anti-Keratin/CytokeratinPolyclonal Antibody 体外診断用医薬品 P98を参照 抗ケラチン/サイトケラチン5/6モノクローナル抗体Anti-Keratin/Cytokeratin 5/6 Monoclonal Antibody
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