M1G12IgG1免疫組織化学染色試薬ヒストファイン特異性および抗原分布:ヒトグリピカン3(Glypican-3:GPC3)と特異的に反応する。グリコシルフォスファチジルイノシトール(GPI)アンカーにより細胞膜に結合している約60kDaの糖タンパク質である。細胞の細胞質(発現量により弱〜強染色となる)および細胞膜に反応が見られる。正常では、胎児期の肝細胞にみられるが成人肝細胞では発現はみられない。腫瘍では、肝細胞癌(Hepatocellular carcinoma:HCC)、肝芽腫、メラノーマ、精巣胚細胞性癌、ウィルムス腫瘍等に発現がみられる。特に、肝硬変や形成異常小結節や癌化した肝細胞腺腫(hepatic adenoma:HA)のような限局病変肝よりもHCC組織に高い発現がみられる。肝臓癌の腫瘍マーカーとして有用である。備考:組織、細胞中のグリピカン3抗原の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。特異性および抗原分布:ヒトグランザイムB(33kDa)と特異的に反応し、グランザイムAとは反応しない。グランザイムBはセリンプロテアーゼの1つでパーフォリンとともにNK細胞や活性化した細胞障害性T細胞の細胞質にある細胞障害性顆粒(Cytotoxic granule)中に存在し、標的細胞の細胞溶解に関与する。このため、NK細胞や活性化した細胞障害性T細胞のマーカーとして有用である。備考:組織、細胞中のヒトグランザイムB陽性細胞の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたオート参照→P42-43クレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等肝脾γ/δT細胞リンパ腫:散在している腫瘍細胞の細胞質に顆粒状に陽性反応を示す。pH6 AC処理(+)動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード肝細胞癌:腫瘍細胞に一致して陽性反応を示す。 pH6 AC処理(+)肝細胞癌:腫瘍細胞に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)M参照→P42-43希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理方法ACAC418021413351GrB-7IgG2a研究用としてのみ使用すること130抗グリピカン3モノクローナル抗体Anti-Glypican-3 Monoclonal Antibody抗グランザイムBモノクローナル抗体(GrB-7)Anti-granzyme B AntigenMonoclonal Antibody(GrB-7)
元のページ ../index.html#132