ニチレイ 製品カタログ
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免疫組織化学染色試薬ヒストファインRSP4特異性および抗原分布:ヒトc-Mycタンパク質と特異的に反応する。c-Mycは染色体8q24に位置する癌原遺伝子にコードされる転写因子であり、増殖、成長、アポトーシスを含む多様な細胞機能を調節する。正常では、結腸陰窩、扁桃(胚中心などの一部)などに反応がみられる。腫瘍では、成熟B細胞腫瘍であるバーキットリンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、大腸癌、乳癌の基底細胞様サブタイプなど様々な腫瘍で反応がみられる。正常前立腺においては陰性または低発現であり、前立腺上皮内腫瘍(Prostatic intraepithelial neoplasia;PIN)や前立腺癌では過剰発現している。基底細胞に特異的なケラチン、p63、αメチルアシルCoAラセマーゼ(AMACR/P504S)などのマーカーと同時に検出することは、前立腺癌の判別の信頼性の向上に有用であると考えられている。注)c-Mycが発現している細胞では、核の他に、細胞質に弱い染色がみられる場合がある。備考:組織・細胞中のc-Mycタンパク質の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P42-43bcl特異性および抗原分布:ヒトサイクリンD1(PRAD-1又は -1)に反応する。サイクリンD1はサイクリンD2、D3を含めた細胞周期制御タンパクの1つで、11番染色体長腕13領域上にある癌遺伝子PRAD1(CCND1)にコードされている36kDaの核内タンパクである。D型サイクリンは、サイクリン依存性キナーゼ(Cyclin- Dependent kinases)Cdk4とCdk6と複合体を形成し、Rbタンパクをリン酸化することにより細胞周期をG1期からS期へ移行させる。マントル細胞リンパ腫、乳癌を含むヒトの悪性腫瘍において、サイクリンD1の過剰発現がみられる。備考:組織、細胞中のヒトサイクリンD1の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P42-43品名 / 略称等マントル細胞リンパ腫:散在してみられる陽性細胞の核に陽性反応を示す。 pH6 AC処理(+)価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。   本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス  R:ウサギMW:マイクロウェーブ   AC:オートクレーブ    T:トリプシン     Pro:プロテアーゼ前立腺癌:腫瘍細胞の核に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)バーキットリンパ腫(TMA):腫瘍細胞の核に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード418301EP121ウサギIgG413521ウサギIgGRbcl希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理方法ACAC研究用としてのみ使用すること125抗c-Mycウサギモノクローナル抗体(EP121)Anti-C-Myc rabbit Monoclonal Antibody(EP121)抗サイクリンD1ウサギモノクローナル抗体(SP4)Anti-CyclinD1( -1)rabbit Monoclonal Antibody(SP4)

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