MO13IgG1免疫組織化学染色試薬ヒストファインMB-A38IgG1参照→P42-43特異性および抗原分布:ヒトCD99抗原(別名:MIC2またはE2抗原)(30-32kDa)と特異的に反応する。CD99抗原は細胞膜および細胞質に存在する糖タンパクであり、X染色体の短腕とY染色体に存在するMIC2遺伝子の産物である。正常では、胎児B細胞などの一部を除くリンパ球、胸腺細胞および膵島細胞に強く発現がみられる。腫瘍では、神経外胚葉を起源とする小円形細胞肉腫であるユーイング肉腫(Ewing's sarcoma:ES)の95%、未分化神経外胚葉性腫瘍(Primitive Neuro‐Ectodermal Tumor: PNET)、末梢性神経上皮腫(peripheral neuroepithelioma: PN) において発現がみられるが、その他の小円形細胞腫瘍(small round cell tumor: SRCT)である神経芽細胞腫、悪性リンパ腫、横紋筋肉腫では、他の肉腫、癌腫、そして神経外胚葉性腫瘍と同様に発現はみられない。しかし、B-リンパ芽球型の悪性リンパ腫や滑膜肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、線維形成性小細胞腫瘍の一部に発現がみられる場合がある。ES、PNETおよびPNとその他のSRCTとの判別に有用である。備考:組織・細胞中のCD99の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。特異性および抗原分布:CD138(syndecan-1)抗原と特異的に反応する。CD138抗原は、膜抗原であり、細胞外領域に5つのglycosaminoglycan(GAG)の結合部位をもち、膜近傍にはプロテアーゼによって切断される部位が存在する。切断によって生じる細胞外ドメインの分子量は発現している細胞によって違いがある(前駆B細胞では非還元状態にて92kDa、形質細胞では85kDa等)。CD138分子は、フィブロネクチン、コラーゲン(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ型)、テナスチン、トロンボスポンジン、アンチトロンビンⅢ、トロンビン、リポタンパクリパーゼ等の細胞外基質タンパクのレセプターとして機能し、線維芽細胞増殖因子(basic FGF:FGF-2)、単純ヘルペスウィルスに対するレセプターとしても機能する。血液系細胞においては前駆B細胞と形質細胞に発現がみられるが、その他の血液系細胞(造血幹細胞、成熟B細胞、T細胞、NK細胞、単球/マクロファージ、顆粒球、赤血球、血小板)にはみられないことから、形質細胞の良好なマーカーとして有用である。正常組織では、単層および重層上皮細胞、線維芽細胞、内皮細胞に発現がみられる。腫瘍では、血液系腫瘍である多発性骨髄腫などの形質細胞由来の形質細胞腫、形質細胞の分化に関連する悪性リンパ腫、一部の頭部、頚部の扁平上皮癌に発現がみられるが、急性Bリンパ性白血病(B-ALL)、慢性Bリンパ性白血病(B-CLL)ではみられない。備考:組織、細胞中のCD138の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。品名 / 略称等膵臓:膵島細胞の細胞膜および細胞質に一致して陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)形質細胞腫:散在してみられる陽性細胞の細胞膜に陽性反応を示す。 pH9 AC処理(+)価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。 本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス R:ウサギMW:マイクロウェーブ AC:オートクレーブ T:トリプシン Pro:プロテアーゼ参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコード413871希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理方法ACAC413881研究用としてのみ使用すること121CD99モノクローナル抗体(O13)CD99Monoclonal Antibody(O13)CD138モノクローナル抗体(B-A38)CD138Monoclonal Antibody(B-A38)
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