ニチレイ 製品カタログ
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RSP13免疫組織化学染色試薬ヒストファイン特異性および抗原分布:ヒト組織中の31.5kDaのカルレチニンと特異的に反応する。カルレチニンは、カルシウム結合能を持つEFハンド領域を有するトロポニンCスーパーファミリーに属するタンパクである。正常では、中枢神経組織、末梢神経組織等神経細胞、発育した小脳皮質に存在するプルキンエ細胞、籠細胞、すべての漿膜にある正常および反応性の中皮細胞の細胞質と核に反応がみられる。腫瘍では、多くの中皮腫やいくつかの肺腺癌で反応が見られる。中皮腫と腺癌の区別に有用であるが、他のマーカーと組合わせて使用することが望ましい。備考:組織、細胞中のヒトカルレチニンの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたマイクロウェーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。組織の固定状況等により染色前に、ヒストファイン プロテアーゼ溶液で処理する、または、ヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブ処理をすることで良好な染色結果が得られる場合もある。 参照→P40-43品名 / 略称等中皮腫:腫瘍細胞の核と細胞質に陽性反応を示す。 pH6 MW処理(+)照射1回大腸癌(分化型腺癌):(左:弱拡大 右:顆粒球浸潤部分の強拡大)腺癌細胞の細胞質のみに陽性反応がみられる(左)。また、多数浸潤している顆粒球のうち、ごく一部の顆粒球に存在するCEA関連抗原CGM-1に反応するため、細胞質内顆粒にわずかな陽性反応がみられることがある(右)。価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。   本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス  R:ウサギMW:マイクロウェーブ   AC:オートクレーブ    T:トリプシン     Pro:プロテアーゼ参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコードM希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 2−8℃2−8℃貯法処理方法MWProACAC413561ウサギIgG413121COL-1IgG2aκ研究用としてのみ使用すること111抗カルレチニンウサギモノクローナル抗体(SP13)Anti-Calretinin rabbit Monoclonal Antibody (SP13)抗癌胎児性抗原モノクローナル抗体(COL-1)CD66deAnti-Carcinoembryonic Antigen (CEA)Monoclonal Antibody (COL-1) 特異性および抗原分布:ヒト大腸、肺、乳房、胃、膵臓などの悪性腫瘍組織中の180kDaの癌胎児性抗原(CEA)と反応する。また、正常の大腸組織中にも、微量の抗原の存在が認められる。NCA (non-specif ic cross-reacting antigen)には反応しない。備考:組織、細胞中のヒトCEAの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前に10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。

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