ニチレイ 製品カタログ
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MC-4免疫組織化学染色試薬ヒストファインRSP4上皮型中皮腫[BAP1loss例]:(左側)腫瘍細胞の核に反応がみられない。細胞質に染色がみられるため、検鏡時注意が必要である。(右下側)中皮細胞の核に陽性反応がみられる。pH9 温浴処理(+) 品名 / 略称等BAP1bclBAP1動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラス上皮型中皮腫[BAP1陽性例]:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、細胞質に染色がみられる。pH9 温浴処理(+)418341希釈済抗体6mL413521コード参照→P44-45希釈済抗体6mL包装 肺腺癌:腫瘍細胞の核に陽性反応がみられる。また、細胞質に染色がみられる。pH9 温浴処理(+) 2−8℃2−8℃貯法処理方法温浴AC研究用としてのみ使用することIgG1κウサギIgG108抗BAP1モノクローナル抗体(C-4)Anti-BRCA1 associated protein 1(BAP1)Monoclonal Antibody(C-4) 特異性および抗原分布:BAP1(BRCA1 associated protein 1)と特異的に反応する。BAP1は、3番染色体短腕(3p21.1)上のBAP1遺伝子によりコードされる核に局在する脱ユビキチン化酵素で、転写、クロマチンリモデリング、細胞周期制御、DNA修復/組換えなどに関与している。生殖細胞系列における   変異は、悪性中皮腫やブドウ膜悪性黒色腫など様々な悪性腫瘍の素因になるとされているため、 はがん抑制遺伝子としても報告されている。正常では、中皮細胞、肺胞上皮細胞や血管内皮細胞、線維芽細胞、炎症性細胞などの核に反応がみられる。腫瘍では、肺癌、卵巣癌などで反応がみられる。悪性中皮腫(66%)では、免疫組織化学染色でBAP1の核からの消失(BAP1 loss)がみられるが、反応性中皮過形成ではBAP1 lossがみられないことから、悪性中皮腫と反応性中皮過形成の判別において有用であると報告されている。悪性中皮腫の組織型では、上皮型(70%)/二相型(60%)が、肉腫型(13%)/線維形成型(20%)と比較して、BAP1 lossが高率であると報告されている。ブドウ膜悪性黒色腫(47%)、肝内胆管癌(26%)、淡明細胞型腎細胞癌(10%)などの悪性腫瘍でも、BAP1 lossがみられる。注1: BAP1が発現している細胞では、核の他に細胞質に染色がみられる場合がある。注2: BAP1 lossを示す細胞では、核の染まりは消失しているが細胞質に染色がみられる場合がある。備考:組織・細胞中のBAP1の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。抗サイクリンD1ウサギモノクローナル抗体(SP4)Anti-CyclinD1( -1)rabbit Monoclonal Antibody(SP4)P125を参照

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