ニチレイ 製品カタログ
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免疫組織化学染色試薬ヒストファイン品名 / 略称等特異性および抗原分布:ヒトアルギナーゼ-1と特異的に反応する。アルギナーゼは尿素サイクルの反応を触媒する酵素の一つで、アルギニンを分解して尿素とオルニチンを生成する反応を触媒する。アルギナーゼ-1とアルギナーゼ-2の2つのアイソザイムが存在する。アルギナーゼ-1は、正常では、肝臓細胞、顆粒球に反応がみられる。腫瘍では、肝細胞癌96.0%(高分化:100%、中分化:96.2%、低分化:85.7%)に反応がみられる。腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、メラノーマ、胃癌、副腎皮質癌ではみられない。前立腺癌(1/15)や肝内胆管癌(1/6)でもみられるが、まれである。肝細胞および肝腫瘍、特に肝細胞癌における特異性が非常に高いことから、肝細胞癌のマーカーであるグリピカン3の発現の有無と同時に検出することは、肝細胞癌の判別の信頼性を高める上で非常に有用である。備考:組織、細胞中のヒトアルギナーゼ-1の染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。価格は最新の「製品コード・価格一覧表」をご覧ください。   本試薬はパラフィン包埋切片用です。M:マウス  R:ウサギMW:マイクロウェーブ   AC:オートクレーブ    T:トリプシン     Pro:プロテアーゼ肝細胞癌:腫瘍組織周囲に残存する肝細胞に一致して強い陽性反応がみられる。やや弱いが肝細胞癌(中分化型)にも陽性反応がみられる。pH9 AC処理(+)肝細胞癌:肝細胞癌に一致して陽性反応がみられる。 pH9 AC処理(+)動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラスコードR参照→P42-43希釈済抗体6mL包装 ■ 抗グリピカン3モノクローナル抗体 (P130)2−8℃貯法処理方法AC■ 抗アルギナーゼー1ウサギモノクローナル抗体418131EP261ウサギIgG研究用としてのみ使用すること107抗アルギナーゼー1ウサギモノクローナル抗体Anti-arginase-1 rabbitMonoclonal Antibody

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