免疫組織化学染色試薬ヒストファインMAR441IgG1前立腺癌:腫瘍細胞の細胞質に陽性反応がみられる。pH9 温浴処理(+) 乳癌:腫瘍細胞の核に一致して陽性反応がみられる。また陽性反応を示す細胞の細胞質も弱く反応がみられる。 pH9 AC処理(+)品名 / 略称等AMACR特異性および抗原分布:ヒトアンドロゲンレセプター(Androgen Receptor:AR)と特異的に反応する。ARはステロイドホルモン受容体スーパーファミリーに属する細胞内タンパク質で、リガンドであるアンドロゲンが結合したARは核内へ移行後、転写因子として機能する。主に核に反応がみられる注)。正常では、前立腺、精巣、乳腺、子宮、皮膚などに反応がみられる。腫瘍では、前立腺癌、乳癌、卵巣癌などに反応が見られる。乳癌においては、ER陽性のluminal A、luminal Bでの陽性率が高いが、ER/PgR陰性、HER2陰性のTriple-Negativeにおいても6.6%〜75%で発現がみられる。注)細胞質に染色がみられる場合がある。備考:組織、細胞中のARの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いたオートクレーブによる抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P42-43動物種 クローン名抗体のクラス/サブクラス前立腺腫瘍:腫瘍細胞の細胞質に陽性反応がみられる。pH9 温浴処理(+)ウサギIgGRコード希釈済抗体6mL希釈済抗体6mL包装 乳頭状腎細胞癌(1型):腫瘍細胞の細胞質に陽性反応がみられる。pH9 温浴処理(+) 2−8℃2−8℃AC処理方法温浴貯法41843113H4418221研究用としてのみ使用すること106抗AMACRウサギモノクローナル抗体(13H4)Anti-Alpha-methylacyl-CoA racemase(AMACR)rabbit Monoclonal Antibody(13H4)特異性および抗原分布:AMACR(Alpha-methylacyl-CoA racemase)タンパクと特異的に反応する。AMACR(別名:P504S)は染色体5p13上の 遺伝子にコードされる382アミノ酸からなる酵素で、胆汁酸生合成と分岐鎖脂肪酸のβ酸化に関与する。正常では、肝細胞、胆嚢の粘膜上皮細胞、腎臓の尿細管上皮細胞(近位及び遠位)、肺の気管支上皮細胞などの細胞質に反応がみられる。腫瘍では、前立腺癌(82〜100%)に反応がみられるほか、腎細胞癌や肝細胞癌、大腸癌、尿路上皮癌、乳癌などにも反応がみられる。AMACRは正常前立腺にほとんど反応がみられないため、前立腺癌の陽性マーカーであることが示されている。しかしながら、AMACRは高悪性度前立腺上皮内腫瘍(high grade prostatic intraepithelial neoplasia: HGPIN)や異型腺腫様過形成(atypical adenomatous hyperplasia: AAH)に反応がみられることがあるため、前立腺針生検のうち判別が困難な標本において、基底細胞に特異的なため前立腺癌の陰性マーカーとして知られているp63や高分子量サイトケラチン(34βE12)を同時に免疫組織化学染色に使用することは前立腺癌の判別補助に有用であると報告されている。備考:組織・細胞中のAMACRタンパクの染色。パラフィン包埋切片の場合、染色前にヒストファイン 抗原賦活化液pH9(コード:415201またはコード:415211→P90)を用いた温浴による抗原賦活化処理によって、良好な染色結果が得られる。参照→P44-45抗アンドロゲンレセプターモノクローナル抗体(AR441)Anti-Androgen Receptor(AR)Monoclonal Antibody(AR441)
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